歌手の三浦祐太朗が15日、都内で行われた「殿堂顕彰者の歌を歌い継ぐ 第27回谷村新司の世界」に出席した。
2023年に亡くなった谷村新司さん(享年74)の歴史を楽曲と共に振り返るイベント。
谷村さんの存在について聞かれ「間近で拝見して思ったのは、誰かの救いになっていた気がする」と回答。「ファンの方に笑顔を与えたり、何げない日常で元気を与えたりしてくださる。谷村さんという存在がファンの方の救いになっていると思いました。自分も誰かの心に寄り添えるような存在になりたいなと思います」とうなずいた。
話題は自身の歌手人生についても及び、百恵さんに関する質問がNGだったという若手時代について「多分レコード会社、事務所の策略だった(笑)。僕は全然良かったんですけど…」と本音を告白。母の存在について問われると「いろいろなところで聞かれるんですけど、母のカバーをさせていただく、歌い継いでいくと決心したときから、迷いは一切ない。
2017年には百恵さんの楽曲カバーだけを収録したアルバム「I’m HOME」をリリース。レコーディング当時について「ものまねには絶対にならないようにしなきゃいけない。ファンの方の思い出を絶対に壊しちゃいけないですし、難しかったです」と吐露。試行錯誤を重ねたことで「自分で録音を聴いたときにものまねになっていないし、胸を張って昭和の曲を今の時代に歌い継いでいけるなって思いました」と明かした。
リリースしたときの百恵さんの反応について問われると「『すごく良かったよ』って言ってくれた」と告白。「街のCDショップに買いに行って『三浦祐太朗のCDありますか?』って聞いて、何枚か買って友達に布教するってところまでやってましたね」と照れ笑いを浮かべた。
最後は急きょ、百恵さんが引退コンサートで最後に歌唱した「さよならの向う側」も披露。客席からは大きな拍手が沸き起こった。