◆世界陸上 第3日(15日、国立競技場)
男子3000メートル障害決勝で、日本記録保持者の三浦龍司(スバル)が8分35秒90をマークして8位入賞を果たした。目標のメダル獲得までは届かなかったが、23年ブダペスト世界陸上6位に続き2大会連続での快挙となった。
三浦は最後の水濠を3位で越え、メダルに手をかけたが、その後、スピードが落ちてメダル圏内から後退。最後の障害物を越えた後、他の選手と接触、バランスを崩して8位に順位を落とした。
「残り数十メートルまでメダルが見えました」と明言。「金メダルは?」と問われると「欲張って『見えた』と言っておきましょう!」と爽やかな笑顔で答えた。
最後の障害物での接触についても言及。「選手と接触し、もつれてしまいました。何とかこけなかったですが」と状況を説明。その上で「最後にこの競技の難しさであったり、面白さが伝わったと思います」と一切の言い訳をしなかった。
それは、3000メートル障害の選手としての誇りだった。