◆大相撲秋場所2日目(15日・両国国技館)
新小結・安青錦が初白星を挙げた。東前頭3枚目・熱海富士を取り直しの末、寄り切った。
連日で恐縮だが、再び安青錦を論じたい。熱海富士との取り直しの一番は寄り切りでなんとか仕留めたが、熱海富士が引いてくれたから白星が転がり込んできたといえる。私は相手の下に潜り込んで下手ひねりや内無双を繰り出す安青錦の攻めに疑問を持っている。割れんばかりの大歓声は私の耳にも届いた。おもしろい相撲と強い相撲は違うということを認識してほしい。
安青錦の最大の弱点は立ち合いであることは初日にコラムで書いた。相手を圧倒する鋭い立ち合いがあれば新たな風景が広がる。強い背筋と体幹を生かして相手の下に潜り込む攻めも今後の宿題だ。