◆世界陸上 第3日(15日・国立競技場)

 大会第3日に劇的金メダルが生まれた。男子棒高跳びの絶対王者アルマント・デュプランティス(スウェーデン)が6メートル30の世界新記録で大会3連覇。

自身が今年8月に出した従来の記録を1センチ更新し3連覇を果たした。6メートル15で金メダルを確定させ5万大観衆を熱狂の渦に巻き込んだ。デュプランティスは今年4度目の世界新記録更新。1年で4回は自身最多となった。

 【男子3000メートル障害決勝】三浦龍司(SUBARU)が8分35秒90で8位に入った。2大会連続の入賞の快挙。

 【男子マラソン】近藤亮太(三菱重工)が2時間10分53秒で日本勢最高の11位だった。近藤は日本男子6大会ぶりの入賞には届かなかったが、躍進を予感させる力走。自身2度目のマラソンで、近藤が日本勢最高の11位と健闘した。昨夏のパリ五輪の雪辱を期した小山直城(ホンダ)五輪と同じ23位に終わった。日本歴代3位の記録を持つ吉田祐也(GMOインターネットグループ)は、見せ場をつくれず34位に沈んだ。アルフォンスフェリックス・シンブ(タンザニア)が2時間9分48秒で制した。

 【女子3000メートル障害予選】初出場の斎藤みう(パナソニック)が9分24秒72で走り、17年ぶりに日本新記録を樹立。この種目の日本勢で初めて世界選手権に出た早狩実紀が2008年につくった記録を9秒21更新したが、決勝進出ラインの5着からは9秒以上遅れ、決勝進出はならなかった。

 【男子110メートル障害予選】昨夏パリ五輪5位の村竹ラシッド(JAL)は13秒22の5組2着で、野本周成(愛媛競技力本部)は13秒29の3組4着で、ともに16日の準決勝へ。泉谷駿介(住友電工)は落選した。

【女子棒高跳び予選】諸田実咲(アットホーム)は5月下旬に両手首を骨折する大けがを負いながら、乗り越えて初出場。4メートル25を土壇場の3回目に成功。自身が持つ日本記録まで3センチに迫ったが、予選敗退となった。

 【女子100メートル障害準決勝】福部真子(日本建設工業)中島ひとみ(長谷川体育施設)がともに敗退し、決勝進出を逃した。

 【男子400メートル障害予選】井之上駿太(富士通)豊田兼(トヨタ自動車)小川大輝(東洋大)、同走り幅跳び予選の橋岡優輝(富士通)津波響樹(大塚製薬)伊藤陸(スズキ)、同ハンマー投げ予選の福田翔大(住友電工)、女子棒高跳び予選の諸田実咲(アットホーム)はいずれも落選した。

◆第4日・16日の日程          

午後7時35分 男子800m予選

午後7時40分 女子三段跳び予選

午後8時36分 男子走り高跳び決勝

午後8時40分 男子110m障害準決勝

午後9時1分 男子ハンマー投げ決勝       

午後9時7分 女子400m準決勝         

午後9時35分 男子400m準決勝

午後10時5分 女子1500m決勝          

午後10時20分 男子110m障害決勝       

編集部おすすめ