米国で最も権威のある専門メディア「THE RING(ザ・リング)」は15日(日本時間16日)、最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級での最強ランキング)を発表。1位には、史上初めて3階級での世界4団体王座統一を果たしたテレンス・クロフォード(米国)が返り咲いた。

1位だったヘビー級のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が2位、強敵ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に判定勝ちして、史上最多タイの世界戦26連勝を記録したスーパーバンタム級(55・3キロ以下)の4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3位に後退した。

 クロフォードは13日(日本時間14日)、サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)に判定勝ちして、スーパーミドル級(76・2キロ以下)の4団体統一王座を奪取。スーパーライト級(63・5キロ以下)、ウエルター級(66・6キロ以下)に続いて4団体統一王者となった。

 井上は14日、名古屋市のIGアリーナで、アフマダリエフと高度な技術戦を展開。あえてKOを狙いに行かず、持ち前の高いボクシングIQを駆使してWBA暫定王者を翻弄(ほんろう)し、3―0判定勝ちを収めた。

 WBC&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)統一王者・中谷潤人(M・T)は7位のままだった。

(1)クロフォード

(2)ウシク

(3)井上尚弥

(4)ドミトリー・ビボル(ロシア)

(5)アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)

(6)ジェシー・ロドリゲス(米国/帝拳)

(7)中谷潤人

(8)シャクール・スティーブンソン

(9)デービッド・ベナビデス(米国)

(10)アルバレス

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