男子3000メートル障害で東京世界陸上(国立競技場)2大会連続入賞の8位だった三浦龍司(スバル)が快挙から一夜明けた16日、東京・渋谷区の「On Labs Tokyo」で行われた、スポーツブランド「On(オン)」のイベントに登場。同種目のオセアニア記録保持者で、東京世界陸上金メダルを獲得したジョージ・ビーミッシュ(ニュージーランド)とトークセッション。

前日の熱戦を振り返った。

 決勝はスローペース。ラスト1周で全員が一気にペースアップする白熱の展開だった。三浦は「歓声に押されている状態。行ききるしか無いという感覚でした」と残り約200メートルでメダルラインの3位まで浮上したが、最後の障害を越えて徐々に後退し8位入賞。スパートに成功したビーミッシュは金メダルを獲得した。

 ビーミッシュは、今季好調な三浦を、レース中ずっと意識していたという。「三浦選手がどこを走るかずっと見ていました。注目するべき選手としてみていたので、声援を受けて走っている姿もすごいと思って走っていました。最後の水濠(ごう)で、2人ともメダルが取れるのではないかと思っていました。一緒に走ることができて、特別です」と笑顔で話した。

 日本開催の今回、三浦に向けた大歓声はまるで地鳴りのようだった。

ビーミッシュが「地元の東京のスタジアムにいることはどんな気分だった?」と問うと、三浦は「熱量を感じる大会でした。(大歓声は)しびれるような感覚でしたし、ラストスパートで限界を迎えていましたが、体を動かしてもらえる感覚も覚えました」と笑顔。ビーミッシュも「三浦選手と地元のレースを一緒に走れて良かった。これからも一緒にレースを重ねていきたい」と特殊種目“サンショー”を一丸となって盛り上げていく。

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