◆世界陸上 第4日(16日、国立競技場)
男子110メートル障害準決勝が行われ、一時は予選落ちとされたが、繰り上がりで準決勝進出が決まった泉谷駿介(住友電工)が出場したが、4台目のハードルで大転倒。それでも、ガッツで最後まで走り切った。
日本トップハードラーの泉谷。同種目の東京五輪で日本勢57年ぶりとなる準決勝に進み、23年ブダペスト大会で日本人初の5位入賞と世界と対等に渡り合える実績と実力を積み上げてきた。今季は走り幅跳びとの「二刀流」に挑戦してきたものの、ケガなどの影響もあり、走り幅跳びでは出場を逃した。「一種目入魂」で自国開催のビッグイベントの初戦を迎えていた。
泉谷は、前日の予選組5着で敗退したが、急きょ、繰り上がりで準決勝。しかし、その準決勝で大転倒。それでも、ゴール。一時はと表示された「29秒71」のタイムは、泉谷駿介の生きざまを示している。