◆世界陸上 第4日(16日、国立競技場)
男子800メートル予選が行われ、5組に出場した日本記録保持者の落合晃(駒大)は大会の日本人最高となる1分46秒78を記録も7位で敗退し、準決勝(18日)進出を逃した。今春、滋賀学園高を卒業し、駒大に進学した19歳は「日本の苦手種目」と言われる中距離で世界に挑んだが、世界の牙城を崩せなかった。
◆落合晃に聞く
―まず、感想を。
もう、東京の舞台で走らせていただくことに感謝の気持ちでいっぱいですし、レースうんぬん、どうのこうのよりすごいなんかもう、すごい感謝の気持ちでいっぱいです。
―緊張感は
初めての世界の舞台で走れるということで、緊張は全然なくて、東京開催というのもあってすごいリラックスして入れましたし、緊張というよりも、歓声が出てきたときからすごいなってくれて、今まで感じたことのない経験をさせてもらいましたね。
―レースを振り返って。
最初24(秒)で200入ってというイメージはしてたんですけど、なかなか前に出ることができなくて、400もそのままいってしまったことは反省点ではありますし、少しでも先頭いきたいなって気持ちはあったんですけど。ラスト差しきって3番に入るぞっていうイメージも持っていたんで、ラスト出られなかった、ラスト切り替えられなかったっていうのは力不足ではありました
―開催国枠での出場。海外の選手と走ってみて。
今回はランキングでも標準(記録)突破できなくて、開催国枠での出場で選んでいただいたんですけど、そこの面では勝負して準決勝に残るっていう、当たって砕けろじゃないですけど、勝負にいった結果、世界の選手たちとは渡り合えなかったのは力の弱い部分を感じました。
―どんな部分?
位置取りがなかなかうまくいかなくて、今回経験させてもらったことを次に生かしたいなと。
―ワニョイ選手と一緒に走った。
世界1位の選手と走ることができて、組がきまったときから本当にやったという、少しでも何か結果残したいなという気持ちで臨んだんですけれど、前に出たりすることはできなかったんですけど、世界1位の選手と走れたことは今後に生かしていきたいなと。
―バックストレートは。
バックストレートから仕掛けていこうという思いがあって、前に出ようとしたところで全体のペースがぐっと上がったこともあって、なかなか前に出させてもらえなくて。ラストもう1回まくてやろうという気持ちでいったんですけど、(他の選手のペースが)もう1段階上がったという感じでまだまだ弱いなと感じました。
―調整は。
高地で、サンモリッツでしっかり合宿してきて、日本記録は出る感覚もありましたし、本当に日本記録出して準決勝に進むってところが一番の目標だったんで、その面では本当に勝負させてもらえなかったのは、弱さでもありますし、これがいい経験になったと思いますので、次につなげたいなと思います。
―ワニョイからどんな声かけありましたか。
自分からありがとうございましたっていう言葉を伝えに行って、『サンキュー』って、その後もスパイクもほどいてくれて『スパイク脱げ脱げ』みたいな感じで言ってくれて、本当に現実なのかなって。本当にいい経験をさせてもらいました
―大八木さんからの声かけは。
総監督からはしっかり日本記録出して準決勝残るぞって言われていて。そのくらいの仕上がりと感覚はあったんで、本当に悔しかったんですけど、この感覚じゃまだ世界とは戦えないんだって感じましたわかったし、もっともっと力付けて世界の舞台で勝負できるように頑張りたい。