“世界で一番笑える一週間”と銘打ち大阪・梅田の3会場で開催中のお笑いとエンターテインメントのフェス「OSAKA COMEDY FESTIVAL 2025」の「TALK SESSION DUO」が16日、SkyシアターMBSで開催され、ケンドーコバヤシ笑い飯・西田、浅越ゴエらが出演。話芸の達人たちが口八丁のバトルを繰り広げた。

 8人の芸人からランダムに2人ずつ選出され、台本なしのトークに挑むという企画。まずはブラックマヨネーズ吉田敬VS真空ジェシカ・川北茂澄の“はじめましてコンビ”が選出された。開始早々に川北が「これ配信ないですよね?」と確認した上でお色気たっぷりなネタをブッ込む展開に、6500円の入場料を支払った“大人の観衆”は大爆笑となった。

 続いてウエストランド・井口浩之VSロングコートダディ・堂前透の、事務所の垣根を越えた同期芸人がマッチアップ。さらに、ケンコバVSぼる塾・あんり、あんりVS堂前、堂前VS川北と来て、ラストは西田VS吉田となったが、最後まで名前を呼ばれなかった三四郎小宮浩信が「お~いっ!」と舞台袖から乱入する事態となった。

 “問題作”はケンコバVSあんり。ケンコバいわく「下ネタの皮をかぶったロマンス話」で、“らしい”ブラックテイストあふれるお色気ネタとなった。

 終演後、ケンコバは「1回しか出れなかったんで。2、3回しゃべりたかった」と話した上で、トークそのものよりも、登場する2人を選出するシステムに異議を唱えた。大画面上に芸人の顔が高速で回転するタイプで、パリ五輪の柔道混合団体決勝のデジタル抽選を想起させた。

 ケンコバは「『最後は吉本の大看板、M―1王者同士で』『堂前さん3回出てるんですよ。ガチ(と誰もが思う)でしょ』という(作家の)声が聞こえてくる」とクレーム。

西田も袖のモニターを凝視して「しっぽをつかんだろう」とズルを見破ろうと試みたが、ナレーションを務めたゴエは「ガチと聞いておりますが、次回からはアナログにします」と一蹴(いっしゅう)した。

 いずれにせよ、放送も配信もないトークライブは、コンプライアンスのはるか向こう側のしゃべくりが中心となった。ケンコバは「いや、配信があっても気にせずしゃべりますよ。(かつてのフジテレビ系人気トーク番組)『(ライオンの)ごきげんよう』でもしゃべれる内容。切り替えてないです」と、うそぶいた。バックヤードでは「アインシュタイン・稲田直樹がいまだに少し信じられない件」「西田が行ってもない風俗店にXをフォローされて迷惑している件」も取りざたされた。

 成城学園中高出身で、有名人の子息に囲まれたキャンパスライフを送った小宮に対して、奈良出身の西田は少年時代に有名人を目撃したことがないという。いまだにテンションが上がる有名人は誰かと問われ、ケンコバが「この世で一番気持ち悪いのよ。西田がギャル好きっていうのが」とニヤリ。西田は「関西弁の人は(テンションが)上がらなかったですね。近すぎて」と非現実感を求めているとのこと。ケンコバに「ゆうちゃみより、ゆきぽよとか」と問われて「そうですね」と、この日一番の笑顔を浮かべていた。

 「OSAKA COMEDY FESTIVAL 2025」は大阪・梅田の「SkyシアターMBS」「HEP HALL」「阪急サン広場」の3会場で21日まで開催。

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