女優の田中麗奈が、来年4月公開の映画「黄金泥棒」(萱野孝幸監督)に主演し、泥棒主婦役に挑戦することが16日、分かった。

 実際の事件から着想を得て萱野監督が書き下ろしたオリジナル作品。

田中演じる専業主婦の主人公・美香子が、立ち寄った百貨店で金の仏具・おりんをつい盗んでしまったところ、金の魅力にとりつかれ、100億円の秀吉の金茶碗を盗む計画を企てる―というクライムコメディーだ。ゴールドカンパニー株式会社SGCが協力し、総額数百億円にものぼる本物の金工芸品が登場する。

 田中は「私の分身だと感じながら撮影を重ねていきましたが、だんだんと美香子が“私を使って”人生を謳歌していくような感覚になりました」と普通の主婦から脱線していくストーリーに引き込まれたと告白。萱野監督も「終盤のとある1カットにおいて、本当に光っていたのではと錯覚するほど、田中さんが煌(きら)めいています」と語った。

 SGCの社員・金城を演じる森崎ウィンは「思い切って暴れさせていただきました。きっと映画を観られたあとは嫌われそうな気がします」と苦笑。田中は「必ず楽しい映画体験が出来る作品だと思います」と太鼓判を押した。

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