フィギュアスケート 東京選手権 最終日(21日、東京・辰巳アイスアリーナ)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の佐藤駿(エームサービス・明大)が148・81点をマークし、合計244・10で優勝した。冒頭で4回転ルッツに挑戦も転倒。

その後もトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の回転が抜けるなど、ミスが相次ぎ「悔しい結果になった。フリーは通し練習ができていなかったので、それが本番で出し切れなかった」と優勝にも唇をかんだ。

 6月末に右足首骨挫傷を負った。万全でない状態ながら、前週のチャレンジャーシリーズ、ロンバルディア杯(イタリア)では4位に。19日のSPでは4回転ルッツを着氷させるなどノーミスの演技でまとめた。「ロンバルディアはフリーでいい演技ができて、今回はSPでいい演技をすることができた。両方のいい部分を取って、グランプリ(シリーズ)でノーミスの演技を1戦目から頑張っていきたい」と見据えた。

 今後は3週後の東日本学生選手権をはさみ、グランプリ(GP)シリーズ中国杯(10月24~26日)へ向かう。「ジャンプはもちろん、フリーはブラッシュアップができていなかった。その部分をグランプリ前の1か月でできたら。フリーの構成やプログラムを固めていきたい」と本格化する来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表争いへギアを上げる。

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