女子プロレスラー伊藤薫が主宰する「伊藤道場」は25日、都内で10月16日に新宿FACEで開催する「伊藤薫デビュー36周年&MASA☆TAKA・志真うたデビュー2周年記念 伊藤道場 ムゲンConnect―30」への記者会見を開いた。
1989年に全日本女子プロレスでデビューした伊藤の36周年記念大会。
調印式を終えると司会者が伊藤&渡辺へコメントを促すとSareeeが「すみません。私からいいですか」とマイクを持ち「私たちは6年前にそれぞれシングルのベルトを2本持って2冠チャンピオンとして伊藤さん、渡辺さんの元タッグのベルトに自信満々で挑戦しました。ノリにノッていたんで今と同じように」と2019年8月のディアナ川崎大会で伊藤&渡辺が持つW.W.W.D世界タッグ王座に挑戦したことを振り返った。
そして「ですが、試合ではボコボコにやられて正直心折れたよね?」と彩羽に問いかけると彩羽もうなずいた。続けて「完全に心を折られてしまった思い出しかないです。そこで私たちはタッグを組むこともやめました。ですが、こうやって6年たって私たちはタッグを組んでチャンピオンとしてこのベルトを巻いています。そして『スパーク・ラッシュ』という名前も付きました。私たちがそれぞれ歩んできた…だからこそこのベルトに重みがあると思っています」とし「私たちにとって絶対に避けては通れない相手…それがお2人だと思います。なので伊藤さん、渡辺さんにこのベルトに挑戦してきてほしいってお願いさせていただきました」と指名した理由を説明すると「でも感謝と勝負ってハッキリ言って別物だと思っています。リングの上で感謝なんかいらないって私は思っているので。
彩羽も6年前の試合を「個々が強ければ、タッグも当たり前に強いと自分たちの中では思っていたんです。でも、それを違うのを見せつけられた試合。心が折れたし、もういいやって思っちゃったんです」と振り返り、今回の防衛戦へ「2人で話し合って一番悔しかったのが6年前の試合が浮かんだ。このタッグベルトを巻いたからには絶対にやりたいと思っていました」と思いを明かし「勝つことに意味があると思うのでリベンジを果たしたいと思います」と宣言した。
一方、挑戦する渡辺は「伊藤からこの対戦カードを聞いたときに1か月ぐらいNG出していました。この2人があまりにも強すぎて、この2人に挑戦させてもらうほどの試合をしているのかなって考えてしまった時点でいろいろ思って伊藤からのメールも既読スルーしていました」と告白した。それでも「例え勝っても負けてもボコボコにされてもその姿を見ていただくのがいいのかなって自分の中で出て来て、ボコボコにするのかボコボコにされるのか分からないですけど、そういう気持ちでやりたいと伊藤に伝えました」と明かした。伊藤は「この2人を負かしてベルトを奪うのは私たちしかいないのかなと思っています。ガチで行きたいと思います」と返り討ちを宣言した。
Sareeeは2人の言葉に「いろんな葛藤の中、受けていただいたんだなって思いますけど、やっぱ、挑戦するって決めた以上はもっと強気でいてほしい。そんな弱気な2人と闘うつもりで指名したわけではないんで」と挑発すると伊藤は「全然弱気じゃない。
◆10・16新宿全対戦カード
▼メインイベント 伊藤薫デビュー36周年記念試合 AAAWタッグ王座選手権試合 30分1本勝負
王者組・Sareee、彩羽匠 vs 挑戦者組・伊藤薫、渡辺智子
▼タッグマッチ 30分1本勝負
堀田祐美子、豊田紗也夏 vs 藪下めぐみ、NORI
▼志真うたデビュー2周年記念試合 シングルマッチ 20分1本勝負
志真うた vs 青木いつ希
▼MASA☆TAKAデビュー2周年記念試合 シングルマッチ 20分1本勝負
MASA☆TAKA vs 後藤恵介
▼タッグマッチ 15分1本勝負》
Chi Chi、叶ミク vs さくらあや、梨杏