東京世界陸上2025の男子110メートル障害決勝で5位入賞を果たした村竹ラシッド(JAL)が26日、東京・新宿区にある日本オリンピックミュージアムで「東京2025世界陸上&東京デフリンピック展」の関係者内覧会に参加。11月に日本で初めて開催される聴覚障がいアスリートによる大会「東京2025デフリンピック」に出場する日本選手団旗手で、デフサッカー日本代表主将のゴールキーパー松元卓巳と対談した。

 連日大盛況で幕を閉じた東京世界陸上。村竹は「個人の成績は不本意なものだったが、それ以上に本当にたくさんの方に見てもらった。こんなに陸上競技というコンテンツが日本で盛り上がるとは思っていなかったので、良い大会だった」と振り返った。松元も世界陸上をテレビ視聴していたといい「たくさんの人が見られている重圧がある中で、成績を出すのは本当にすごいなと。刺激を受けた」と話した。

 また、村竹は世界陸上決勝の選手紹介時に人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の「ジョジョ立ち」を決めるなどポーズが話題に。司会を務めた元女子アーティスティックスイミング日本代表でJOC常務理事の小谷実可子氏から「松元選手にキーパーにおすすめなポーズはありますか?」と振られると、村竹は「イナズマイレブンのゴットハンド。サッカーファンは知ってる人多いと思うので」と笑顔でとっておきのポーズを伝授した。

 11月に日本初開催のデフ五輪に向けて村竹は「知り合いの選手が何人か出場する。円盤投げの選手で今回の世界陸上にも出場された方で、話したりもして」と明かし、「世界陸上に負けないくらい注目してほしい。世界陸上だけで終わらずに盛り上げてほしい」と息巻いた。松元は「支えてくれる方々、サポーターの皆さんと一緒に世界一を取る。

たくさんの競技があるので、全部で世界一を取れるように戦っていきたい」と言葉に力を込めた。

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