脳しんとうの影響で離脱していた横浜FMのFW宮市亮が26日、FC東京戦(28日・味スタ)での復帰に意欲を示した。

 途中出場した9月13日の川崎戦(0●3)で後半38分にロングボールに助走を付けて競り合った後に、背中から体を強く打ち付け、頭を抑えたまま立ち上がることが出来ず、脳しんとうにより担架で運ばれて途中交代を余儀なくされた。

 その後、脳しんとうの復帰プロトコルを経て、既に全体練習に復帰。横須賀市内での全体練習後に取材に応じた宮市は「インパクトも強かったですし、実際に首も痛かったし、頭痛もしたけど、日数がたった今は大丈夫。状態はもう戻っている。またチームのためになれるように頑張りたい。首脳陣の判断にはなりますが、出られるからにはいきたいと思っています。僕自身はいける準備は出来ている」と、3戦ぶりの復帰へ意欲を示した。

 チームは前節の敵地でのG大阪戦で1―3の逆転負けを喫し、現在勝ち点28(得失点差マイナス12)でJ1残留圏内の17位にはいるが、降格圏内の18位横浜FCとは同勝ち点(得失点差マイナス16)で並んでいる。残留争いへ残り7試合は重要な試合が続くが「どこのポジションで出るか分からないですけど、守備的で出る場合は失点をなくしたいし、攻撃的なポジションで出るなら、得点に絡んでいきたい。7試合ですけど、本当に1試合、1試合が決勝戦だと思います。ただ、勝たないといけないという所で追い込まれるのではなく、こういう状況は自分たちが作ったものですが、楽しめるような前向きな姿勢で臨むことが結果を生み出すと思うので、自分たちにフォーカスしてやりたい」と話した。

 FC東京は現在3連勝中と好調を維持しているが、J1残留に向けて是が非でも勝利をつかみたい一戦。2戦ぶりの勝利となれば、鹿島(通算612勝)に続く2クラブ目のJ1通算550勝目となる。

宮市は「1勝目から始まって、549勝目まできて、積み上げてきてくれたものがあるし、それを途絶えさせてはいけないですし、ここでプレーしているからにはそこの責任は伴う。絶対に1勝1勝もぎ取って、J1にいられるように頑張りたい」と強い思いを言葉に乗せた。

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