◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第2日(26日、大阪・泉ヶ丘CC=6993ヤード、パー71)

 第2ラウンドが行われ、9位で出た細野勇策(三共グループ)が7バーディー、1ボギーの65で回り、通算11アンダーに伸ばした。ホールアウトした時点で首位に浮上した。

 22歳レフティーは圧巻の5連続バーディーを決めた。16番と17番はそれぞれ5メートルを沈め、18番パー5は2オン、後半は1番は「すごくラッキーだった」と15メートルのロングパットをねじ込み、2番は1メートルに寄せて伸ばしまくった。「前半ですごく伸ばしたのでもう少しいきたかったけど、1日を通していいゴルフができた」とかみしめた。

 “池ポチャ4連発”の悪夢から再出発した。

 3週前のロピアフジサンケイクラシック最終日。首位から出て通算7アンダーで迎えた16番パー3、池越えを狙う実測96ヤードのティーショットで起きた。この日、2人がホールインワンを達成したホールで4連続で池に打ち込んだ。このホールだけで「11」と大たたきし、通算1オーバーの21位に後退。悲願の初優勝を逃した。

 細野は苦い記憶について「あの日で終わった。良くも悪くもすぐ忘れるんで」と笑顔。ミスを修正できず「あまり自分の中で(気持ちが)切れないのが持ち味だと思うけど、あの時はけっこう怒っちゃって、自分を見失ってた。

そのへんは次以降に生かせると思う。二度とないようにすればいいと思う」と前を向いた。

 左打ちの日本人選手では1991年にダイドードリンコ静岡オープンで5勝目を挙げた羽川豊以来、34年ぶりの優勝を狙う。決勝ラウンドに向けて「ティーショットが荒れてるので、そこが一番直ればいいと思う。あと2日、いい位置ではプレーできると思うので、しっかり明日以降も伸ばしていけたら」と意気込んだ。

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