◆テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン第3日(26日、東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園)

 27日から開幕する男子車いすテニスのツアー公式戦木下グループ・ジャパン・オープンを前に、日本車いすテニス協会が会見を開き、パラリンピック4個の金メダルを誇る国枝慎吾氏(ユニクロ)が外部アドバイザーに就任すると発表した。

 新たに同協会の会長に就任した川廷尚弘氏によると、「外部」としたのは「協会に縛らず、国内だけにとどまらず、国際的に活動してほしい」というのが理由だ。

国枝氏は「ITF(国際テニス連盟)がツアーの仕組みを変えようとしていたり、国際的な情報を協会に取り入れたりしていきたい」と抱負を述べた。

 国枝氏によると、車いすテニスの世界ツアーを統括するITFは、一般テニスの世界ツアーを運営するATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)と、車いすテニスで密接な関係を築こうと模索中だという。

 早ければ来年から、4大大会のように、一般ツアーの大会と車いすテニスのツアー大会を同時開催する大会を増やそうと計画中だ。グランドスラムを頂点とした大会のレベル分けも、同時開催大会を優遇する予定で、車いすテニスの世界ツアーが大きく様変わりする可能性も高い。

 27日から始まる木下グループ・ジャパン・オープンの車いすテニスの部は、一般の男子ツアー公式戦と車いすテニスのツアー公式戦を同時開催した先駆け。その大会ディレクターでもある国枝氏は「もっと協会と連携して盛り上げたい」と話した。

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