大相撲 ▽秋場所13日目(26日、東京・両国国技館)

 西十両3枚目・錦富士(伊勢ケ浜)が、近大の先輩にあたる西十両13枚目・朝乃山(高砂)を上手投げで下し、10勝目を挙げた。「負けられないなどではなく、挑戦者という気持ちだった。

いつもよくしてもらっている先輩なので、思い切っていけた」と振り返った。

 青森・十和田市出身の錦富士。今場所は同県出身で唯一の幕内の尊富士(伊勢ケ浜)が全休する見通しで、尊富士は来場所の十両転落が濃厚。青森県は幕内力士が1883年(明治16年)から142年途絶えておらず、今場所の錦富士の成績次第では記録が途絶える可能性があった。来場所の再入幕を濃厚にする10勝目を挙げ「まだわからない。残り2つ勝てるように頑張りたい」と気を引き締めた。

 優勝争いでも1差でトップを追うが「(V争いは)頭にちらつく。意識すると昨日のように動きが連動しなくなる。今日みたいにそれは頭に置いておいて、目の前の一番に集中したい」と話した。

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