大相撲秋場所13日目(26日、東京・両国国技館) 

 横綱・大の里(二所ノ関)が関脇・若隆景(荒汐)を寄り切り、同じく1敗の横綱・豊昇龍(立浪)が敗れたため単独首位に立った。14日目に大の里が琴桜に勝ち、豊昇龍が若隆景に敗れると、2場所ぶり5度目の優勝が決まる。

 大の里は若隆景にもろ手を突くと得意の右を差しこんだ。左上手を許し、投げにも構わず前に出て寄り切った。直前に土俵下で1敗で並んでいた豊昇龍の黒星を見届けた。「本来なら動揺する自分がいるが目の前の一番に集中できた」と冷静。八角理事長(元横綱・北勝海)は「若隆景がもっていかれたのは大の里の右が効いていたから」とうなった。

 横綱昇進後初Vが昨年秋場所と同じ14日目に決まる可能性にも「浮つくことなく目の前のことだけをやっていく」と淡々。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)も「あと2番勝てばいいだけ」と自力での優勝を期待した。

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