ノルディックスキー・ジャンプ女子で、来年2月のミラノ・コルティナ五輪のテスト大会を兼ねた夏のグランプリ(GP)で3位に入った丸山希(北野建設)が27日、欧州遠征から帰国した。

 充実感に満ちた表情で戻ってきた。

丸山は、五輪を占う意味でも重要な本番のジャンプ台で行われたGPで、ノーマルヒル(NH)5位、ラージヒル(LH)3位と安定したジャンプを披露した。「トレーニングに比べて自分の思うようなジャンプはできませんでしたが、今の100%じゃなくてもフルメンバーが出場したなかで表彰台にも立てて、100%じゃなくても今のこの順位があることはうれしさもあります」と手応えを口にする。

 これで今夏のGPでは8戦中6戦で表彰台(2位4回、3位2回)を確保し、個人総合では残り1戦を残し、首位に立っている。「やっていることはあまり変わらないのですが、コンスタントに表彰台にも上がれて少しずつ自信につながってきているのかなと感じています」と丸山。

 前回22年北京五輪は21年10月の全日本選手権(ラージヒル)で転倒し、大けがを負ったことが影響し、出場できなかった。2月の大舞台はその悔しさを晴らす場でもある。「苦しい時間はありましたが、いい状態で飛べることが一番楽しいとこの夏は改めて感じることができたので、気持ちの面がジャンプは大事かなと思います。そこを大切にしていきたいですね。オリンピックでも、悔しかったからこそ楽しんで飛びたいなと思います」と声を弾ませた。

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