◆U―20W杯▽1次リーグ第1戦 日本2―0エジプト(27日・チリ)
U―20W杯が27日、チリで開幕。U―20日本代表は1次リーグ初戦でエジプトと対戦し、2―0で白星発進を決めた。
立ち上がりから積極的なプレスと全員が連動した守備を見せるなど一体感のある組織力の高さを見せると、前半26分にMF斎藤がエリア内で倒されてPKを獲得。このPKを主将のDF市原が冷静にゴール左に決めて先制した。フラッシュインタビューで市原は「アジア最終予選もPKで勝ち抜いているので、PKには自信ありましたし、仲間がつないでくれたPKだったので、キャプテンとして何としても決めなければいけないという責任はありましたけど、自信持って蹴れました」と胸を張った。
前半を1―0で折り返した日本は後半3分にMF石井が、エリアの外からフリーで放ったミドルシュートをゴール右に流し込んで貴重な追加点を奪った。
その後も前線からの連動した守備と、DF市原、喜多を中心としたDFラインが高い集中力を保ち、エジプトをシャットアウト。初戦を2―0で勝利した。
この世代の中心選手でプレーしてきた市原には船越監督も大きな期待を寄せ、世界的名将のモウリーニョ監督が主将とリーダーの違いを説いている映像を何度も見せてきたという。市原も「キャプテン(主将)は試合で(主将マークを)ただ巻くだけで、リーダーは食事の時から色んな選手とコミュニケーション取ったり、練習でやってない選手がいたら強く言うとか、(船越監督からは)そういう“ザ・リーダー”みたいな選手になれと言われている。自分もそういう意識できましたし、少しでも近づけるように。一つの大会だけじゃなれないと思うんですけど、一歩一歩近づけるように頑張っていければいいかな」と話していた中、大事な国際大会の初戦で、U―20日本代表の“リーダー”が攻守で存在感を示した一戦だった。
日本は第2戦でチリ、第3戦でニュージーランドと対戦。主将は「やること変わらずに必ず勝ちます」と力強かった。