競泳の鈴木聡美(ミキハウス)、村佐達也(イトマン東京)、平井瑞希(TOKIOインカラミ)ら7人が28日、都内で行われたデサント社主催のイベントに参加した。選手がメニューを考案してレッスンを行ったり、チームに分かれてリレーを行うなど、参加者との交流を楽しんだ。

 トークショーも開催された。鈴木は高校3年生から練習法を考えるようになったという。「自分の可能性を信じていた。私はこんなはずじゃないと負けず嫌いだった。逃げたくない、諦めたくない」という気持ちから力をつけていったと振り返った。

 2009年に100メートル平泳ぎの自己ベストを出してからは、14年間更新が遠ざかった。23年の世界選手権で1分6秒20を記録。さらに、今年の世界選手権の同種目決勝で1分5秒78で自己ベストを更新。「青木玲緒樹選手、渡部香生子選手が5秒台を出していて、私も出せるんじゃないかなという思いからめちゃくちゃ練習した」。34歳になったが、衰えるどころか進化を重ねる原動力はライバルの存在だったという。今後に向けては「区切りは(28年)ロス五輪かな」としながら「今年、自己ベストを更新したので、限界を超えたい」とさらなる記録更新に意欲を見せた。

 平井に対しては参加者から「勝負飯は?」という質問が飛んだ。

小さい頃に日本水泳連盟の資格級が上がるたびに、両親からアイスクリームを買ってもらっていたエピソードを明かした。現在は遠征先に野菜スープを必ず持参し、コンディションを整えている。好きな食べ物は「すき焼きとアイスクリーム」と満面の笑みで話し、好物は変わらない様子だった。

 村佐は今年の世界選手権で200メートル自由形を日本記録の1分44秒54で泳ぎ、銅メダルを獲得した。幼少期から「世界一になりたい」という目標を掲げる18歳。「夢じゃないところまで来られたので、このまま水泳を楽しみながら世界一になりたい」と力強く宣言した。

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