◆第59回スプリンターズS・G1(9月28日、中山競馬場・芝1200メートル、良)
秋G1の開幕を告げる電撃6ハロン戦に16頭が出走し、11番人気のウインカーネリアン(牡8歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)がG1初勝利を決めた。三浦皇成騎手は127度目のJRA・G1騎乗で待望の初勝利となった。
7番人気のジューンブレア(武豊騎手)が2着。2番人気のナムラクレア(クリストフ・ルメール騎手)が3着となった。
単勝は5000円。馬連13‐16は6万830円。馬単16→13は11万9920円。3連複6‐13‐16は11万6720円。3連単16→13→6は130万1150円の大荒れ決着となった。
三浦皇成騎手(ウインカーネリアン=1着)「長かったなと。本当に長かったですね。(道中は2番手から)この馬とずっとコンビを組ませていただいて、一番いいリズムの走りを自分が知っていて、自信を持っていたので、(大外の)枠は関係なく一番走れるリズムだけを考えていました。
(ゴール前は)もう頼むと。カーネリアン頼むと、それだけでした。追いながら、この馬と長くコンビを組ませていただき、いろんなことが頭に浮かんできて、年齢も8歳でチャンスも少なくなってきたので、ここは意地でも勝たせてあげたいとそれだけで追っていました。
(所属の鹿戸厩舎でG1初勝利)長くお世話になり、厩舎スタッフからも応援していただき、G1には手が届いていなかったので、中央の初G1が鹿戸先生のところというのが一番よかったという気持ちです。
(127回目のG1挑戦)誰もが、自分でも勝てないんじゃないかと思った時期もあったんですけど、逆に127回も勝てない自分を応援してくださるオーナー、これだけのたくさんのファンがいて諦めずに僕を応援してくれていたので、僕は何とかその気持ちに応えなけらばと焦っていた時期もあったのですけど、こうやってかなうことができて本当によかったと思います。
(ファンにメッセージを)デビューしてから18年間、自分でもこんなに長く乗っていたんだと、皆さんに感謝する一方、18年間、G1に手が届かなかったので、ただ本当に諦めたら終わりだなと。諦めずに頑張っていれば、周りの方が見ていてくれて、これだけの声援に応えることができ、騎手をやっていて一番幸せな時間ですね。これからも人馬無事にいいパフォーマンスを。ファンの方が競馬を好きになっていただけるように、僕も騎手としてしっかり頑張って行けたらと思います」