◆第59回スプリンターズS・G1(9月28日、中山競馬場・芝1200メートル、良)

 秋G1の開幕を告げる電撃6ハロン戦に16頭が出走し、11番人気のウインカーネリアン(牡8歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)がG1初勝利を決めた。三浦皇成騎手は127度目のG1騎乗で待望の初勝利となった。

大外枠から先行し、ゴール前で武豊騎手が騎乗したジューンブレアとの叩き合いを制した。勝ちタイムは1分6秒9。

 7番人気のジューンブレア(武豊騎手)が2着。2番人気のナムラクレア(クリストフ・ルメール騎手)が3着となった。

 鹿戸調教師「本当にうれしいです。この馬はずっと三浦とコンビを組んで、G3は勝たせてもらったけど、G1にはなかなか手が届きそうで届かなかったのでね。こういう大きなレースを勝たせてもらって、本当にありがたく思っています。

 (レースプランは)本当は内枠がほしかったけど一番外枠ということで、不利な枠だったんですけど皇成と話して『出たなりで、リズム良く競馬をしてくれ』ということで。皇成もそういう風に乗ってくれて、いい結果を出せて良かったです。

 (直線は)本当にドキドキしてました。カーネリアンも8歳という年齢もあって、そこから先、踏ん張るのも難しいと思うんですけど、本当に良かったです。

 (父は厩舎に初G1をもたらしたスクリーンヒーロー)私がやらせてもらったスクリーンヒーローの子供でG1を勝てるというのは、調教師冥利につきます。

 (今後は)年齢のこともあって回復に時間がかかっちゃうんですけど、カーネリアンとオーナーと相談して今後は決めていきたいです。蹄葉炎という重い病気にかかって厩舎スタッフに限らず牧場の方も本当に悩んで、なんとか復帰できてそれだけでもうれしいことなんですけど、そのあとも順調に使うことができ、本当によく頑張ってるなってカーネリアンは偉いなと思います」

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