陸上の東海大長距離競技会が28日、神奈川・平塚市の東海大湘南キャンパス陸上競技場で行われ、男子1500メートルで東大の秋吉拓真(4年)が全体4位の3分48秒20で走り、自身が昨年6月にマークした東大記録(3分48秒33)を0秒13更新した。「少しでも自己ベストを更新できてよかったです」と笑顔で話した。

 秋吉は今年1月の第101回箱根駅伝に予選会で敗退したチームの選手で編成される関東学生連合の一員として8区を走り、7位相当と健闘した。関東学生連合の選考方法が従来の1回から2回まで出場可能に変更されたため、来年1月の第102回箱根駅伝に出場するチャンスがある。ハーフマラソン(21・0975キロ)で争う箱根駅伝予選会(10月18日)に出場する選手としては、この時期に珍しく中距離レースに参戦した秋吉は「練習の距離は落とさずに、きょうは1500メートルに出場しました。競技を楽しみながら、自分で考えて練習を組んでいます」と説明した。

 7月に行われた7大学対校戦(北海道大、東北大、東大、名古屋大、京大、大阪大、九州大)に向けて、髪の毛を東大カラーの青色に染めた。「その後、色が抜けて、今はこんな色になってしまいました」と金髪の秋吉は苦笑いで話す。見た目は「チャラい」が、高いレベルで文武両道を貫いている。競技では1500メートルで自己ベストを更新。学業では東大大学院情報理工学系研究科・知能機械情報学専攻の大学院試験に合格した。

 1500メートル、5000メートル(13分50秒09)、1万メートル(28分45秒62)、ハーフマラソン(1時間1分38秒)の4種目で東大記録を持つ。異次元の文武両道ランナーは「最後の箱根駅伝は1区か3区を走りたいです」と前向きに話した。

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