◆明治安田生命J2リーグ 第31節 徳島3―1富山(28日、富山県総合運動公園陸上競技場)

 カターレ富山は、1―3で徳島ヴォルティスに敗れた。9戦連続勝ちなしで、順位はJ3自動降格圏内の19位のままとなった。

最後まで気迫のこもったプレーを見せたが、徳島のブラジル人FW2選手を止められずに3失点。クラブは「チャレンジ1万人」を掲げて集客し、今季最多の8484人が声援を送ったが、勝利を届けることは出来なかった。

 試合後、ゴール裏のサポーターからは、拍手と激励の言葉が飛び交った。前半に2失点を喫し、安達亮監督は「前半にペースを握りるため、ボールを持つことを指示したが、反対に持たれっぱなしだった。それでも、失点せずに前半を乗り切ってくれればと言う思いもありました」と振り返った。

 攻撃では、序盤から徳島の大型DFに苦戦した。185センチ前後の3バックが並び、攻撃陣がボールを持つと、体を厳しく寄せられて奪われた。キャプテンのFW吉平翼(27)は「上背もあるが、ビルドアップも上手だった。自分たちは上背で勝負する訳ではないが、全く(打開することが)出来なかった」と振り返った。それでも粘り強く戦い、2点ビハインドの後半9分には最後列から駆け上がったDF深沢壮太(22)がプロ初ゴール。しかし、試合の流れは変えられず、同11分には決定的な3点目を許してしまった。

 今季リーグ戦は残り7試合となり、J2残留圏内の17位まで勝ち点9差となっている。

厳しい状況は続く中、「悔しいですが、次の試合に向け、顔を上げて頑張るしかない」と安達監督。J2残留の可能性を信じて、最後まで戦い抜く。(中田 康博)

 ○…プロ初ゴールのDF深沢は「ゴールは見えていたので、流し込むような感覚で蹴りました。J2に残留するためにも、若い選手が存在感を出していきたい」と意気込む。

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