◆明治安田J1リーグ ▽第32節 川崎4―4柏(28日・U等々力)

 柏はアウェーで川崎に4―4で引き分けた。前半8分に自身とDF杉岡大暉の連携ミスから先制点につながるPKを与え、DF古賀太陽は「明らかに僕のミス。

立ち上がりにビハインドでスタートしてしまい、責任を感じている。あれでゲームを難しくした」と猛省。今季のパス総数リーグ1位を誇りながら、90%以上の成功率も記録する古賀らしからぬプレーとなった。試合を通しても4失点で、「監督も言っていましたが、僕個人も含めて修正しなければいけないものが明確にある。そこを冷静に考えながら次に生かさなければいけない」と話した。

 一方で攻撃は4得点。何度心が折れてもおかしくない状況で、驚異的な粘りを発揮し、試合を通して3回のリードを奪われながら、全てで追いついた。今季初めて右ウィングバックで先発したDFジエゴも機能し、前半39分にはストライカーばりのゴールを決めた。古賀も「点を取れているときにどれだけ失点しないかが大事」としつつ「4点取れたところだけを見ればポジティブなものもある。交代選手が出てきた中でも追加点を取れたのは、チームの積み上げが生きているのかなと思う」と前向きに捉えた。

 優勝戦線に残るため、何が何でも勝ちが欲しい試合で引き分け。首位の鹿島とは残り6試合で勝ち点7差に広がり、黄色信号がともった。

チームの大黒柱として今季の躍進を支えてきた背番号4番は「相手が取りこぼすのを待つしか無くなってきてしまっている。自分たちが出来ることは全部勝つ。そこに尽きるかと思います。可能性がある限り諦めたくない。(準決勝に残っている)ルヴァンと同時進行にはなりますけど、リーグタイトルも不可能ではない。今日の(勝ち点)1もポジティブなものにしていけるように」と言葉に力を込めた。

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