◆明治安田生命J2リーグ第31節 水戸2―0藤枝(28日・ケーズデンキスタジアム水戸)

 藤枝MYFCはアウェーで首位・水戸と対戦し、0―2で敗れた。前半32分に先制点を許し、後半30分にはCKを直接決められて2失点。

FW矢村健(28)をはじめとする攻撃陣は封じ込まれ、首位の堅守にはね返された。3試合ぶりの黒星で順位は14位から15位に後退した。

 先頭を走るチームが相手だろうと、勝たなくてはいけなかった。負けた藤枝の選手たちの表情は硬く、須藤大輔監督(48)は会見で「相手のリズムに惑わされた。悔いが残る」と無念さをにじませた。

 前半32分、左サイドの裏を取られて失点。DF久富良輔(34)は「クロス対応で防げたシーンだった」と悔やんだ。2失点目は水戸の技ありCKだったが、指揮官は「私のせいかな、と思う。(高さのある選手を投入するなど)違う選択肢もあった」。空中戦に強いDF中川創(26)が累積警告で出場停止だった影響もゼロではなかった。

 取られたら取り返すのが藤枝の「超攻撃サッカー」のはず。しかし、前節の磐田戦では勝利につながったショートカウンターが通じない。

最前線で完封されてしまった矢村は「ゴール前に入り切れなかった。(攻撃の)質、量でもっと上回らないと」と反省。敵の堅守をこじ開け切れなかったMF浅倉廉(24)は「相手は首位って感じだったが、それでも余裕持てるぐらいじゃないと上には行けない」と振り返った。次節は10月4日の富山戦。水戸へ駆けつけたサポーターは「次はホームで勝つぞ!」と選手たちを強く激励した。(甲斐 毅彦)

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