◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ第1戦 ドジャース―レッズ(30日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が30日(日本時間10月1日)、ポストシーズン初戦のワイルドカードシリーズ第1戦、本拠地・レッズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1打席目に先頭弾を放って向かえた2打席目は見逃し三振で2打席連続弾とはならなかった。

 レッズの先発は、ハンター・グリーン投手(26)。

最速167キロの剛速球右腕で、大谷もレギュラーシーズンでは7打数1安打と抑え込まれていた。前日29日(同30日)にグリーンは「自分の特徴を理解して、自信を持って、自分のベストを尽くして投げたい」と大谷へ宣戦布告していた。

 1回表は先発のスネルがたった7球で3者凡退。いいリズムを作ると、1回裏先頭の大谷は、カウント2ボール、1ストライクからの4球目、剛速球右腕・グリーンの100・4マイル(約161・6キロ)を右翼席に運んだ。これまで本塁打を放った中での最速は100・1マイル(約161・1キロ)だったが、最も速い球をスタンドに運んだ。打球速度117・7マイル(約189・4キロ)、飛距離375フィート(約114メートル)、打球角度21度の弾丸ライナー。ポストシーズン通算4号の一打で貴重な先制点をもたらした。

 1点をリードした2回2死二塁の2打席目はフルカウントからやや外寄りの100・8マイル(約162・2キロ)に反応できず、見逃し三振に倒れた。

 自身初のポストシーズン出場となった昨季は、3本塁打を放つなどチームのワールドシリーズ制覇に貢献。今季は二刀流で挑む2連覇とあって、28日(同29日)のレギュラーシーズン最終戦後には「最後の最後までチーム一丸になって戦いたいですし、(レギュラーシーズン最終カードの)シアトルでの3戦も素晴らしい内容で終わっていると思うので、この勢いをポストシーズンにぶつけたいと思っています」と意気込みを口にしていた。

 この日の試合前はブルペンでスミスに20球を投げ込んだ大谷。1勝1敗にもつれた場合には第3戦に先発予定とあって投手調整も進めた。

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