巨人の近藤大亮投手が27日、Gタウンで現役引退会見に臨んだ。オリックスで8年、巨人で2年を走りきった右腕は「引退を表明してからたくさんの方々に連絡をいただきまして、本当に今まで支えられていたんだなと少しずつ思いました。

人に恵まれた野球人生やったなと思います」と晴れやかな表情で感慨を口にした。

 この日、イースタン・ロッテ戦で先発。オリックス時代にチームメートだった大下を最速140キロの直球で空振り三振に打ち取り、ラストマウンドを飾った。3月に右肩けん板を断裂し、一時は90キロ台まで球速が落ちた状態から諦めずリハビリを続けてきた。「支えてくれた人たちに、マウンドに上がる姿をしっかりと見せることを目標にしていた。感謝の気持ちを込めてマウンドに上がらしてもらいました」と不屈の闘志で有終の美を飾った。

 150キロ台の直球を武器に、主に救援として204登板を重ねてきた。近藤大亮とはどんな選手だったか、と問われると「まっすぐな選手やったんじゃないですか。球種もストレートばっかりでした。それしか自信なかったですし、まっすぐに頑張ってきたつもりです」。実直かつ優しい人柄で誰からも愛された右腕。後輩への思いを「前だけを見て、全力でやってほしいです。

僕も諦めることは簡単やったんですけど、若い20歳くらいの選手がいっぱいいる中で、そんな姿を見せたくなくて。34歳でもまだまだ諦めへんでって。それは自分のためでもあるんですけど、何かを感じてくれたらうれしい」と語った。

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