◆米大リーグ ダイヤモンドバックス0―8ドジャース(25日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ナ・リーグ西地区のドジャースが25日(日本時間26日)、敵地でダイヤモンドバックスに快勝し、4年連続となる地区優勝を決めた。先発した山本由伸投手(27)が6回4安打無失点の好投で試合を作って12勝目をつかむと、「1番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平投手(31)が、4点をリードした4回1死二塁の3打席目に、試合を決める54号2ランを放って、日本人コンビが大きく活躍した。

リリーフに回っている佐々木朗希投手(23)のこの日の登板はなかった。

 勝てば優勝決定というマジック「1」でこの日の試合を迎えたドジャース。2回にフリーマンの22号、パヘスの27号と2者連続本塁打で先制すると、2死満塁でベッツも左前へ2点適時打を放って一気にリードを4点に広げた。4点リードの4回1死三塁では、大谷が中堅右へ4試合ぶりの本塁打となる54号2ラン。昨季樹立した自己最多記録に並び、本塁打王争いでトップを走る56発のシュワバー(フィリーズ)に2本差と迫った。さらにフリーマンのこの日2発目の23号2ランも出て8―0と一気にリードを広げて試合を決めた。

 投げては山本が初回に2三振を奪うなど3者凡退の好発進を切ると、2、3、4回と毎回安打を浴びて走者を背負うも要所を締める危なげない投球を見せて、シーズン200奪三振を奪うなど、快投を続けた。6回94球を投げて4安打無失点、7奪三振で12勝目。エースとしてポストシーズンにも期待の持てる内容だった。

 今季はドジャースの先発投手陣が序盤から苦しんだ。5月までにグラスノー、スネル、佐々木と次々に故障で離脱。6月にはゴンソリンも離脱した。

5月にカーショー、6月に大谷とシーハンが復帰してローテを支えたが、唯一ローテを守り抜いたのは山本だった。

 先発投手で山本の苦しみ、成長を誰よりも近くを見てきた大谷は「由伸は1年間ローテーションを実質1人だけ守って、フルシーズンで投げてくれたと思うので、本当にチームのエースだと思っていますし、そういう期待の中できょうもいいピッチングをしてくれたのは、ポストシーズンに行くに当たってもチームとしてすごく喜ばしいことだと思うので、本当に素晴らしいシーズンだったと思います」とたたえていた。

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