◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(24日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が24日(日本時間25日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2打席目は空振り三振に倒れた。大谷が打席に入っただけで場内からはどよめきが起こる異様な雰囲気となった。

 ダイヤモンドバックスの先発は、ライン・ネルソン投手(27)。今季はこの日が33試合目の登板(うち先発23)で、試合前の時点で7勝3敗、防御率3・34をマークしている。大谷はこれまで10打数1安打で長打はなし。今季も5月に3打席で対戦したが、右直、左飛、二ゴロに抑え込まれた。

 そんな右腕を1打席目から打ち砕いた。1回表先頭の1打席目。カウント3―1から5球目の内角直球に反応すると、高々上がった打球は54号へ一直線かと思いきや、あとひと伸び足りずフェンス直撃で三塁打。飛距離は420フィート(約128メートル)だった。データサイト「Baseball Savant」によると、30球団の本拠地で本塁打にならなかったのはこの球場とロッキーズの本拠地クアーズフィールド(デンバー)だけ。今季9本目の三塁打で、シーズン9三塁打は自己最多となった。続くベッツの右犠飛で生還。先取点のホームを踏み143得点目となった。

 日23日(同24日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦では、大谷が先発登板。今季最長で最多の6回、91球を投げて、5安打無失点、8奪三振の好投を見せ、2勝目の権利を持って4―0で降板した。だが、救援陣が踏ん張れずにサヨナラ負け。打者では四球を選んで27試合連続出塁をマークしたが、3打数無安打で連続試合安打が「9」でとまった。この日の試合前にシュワバー(フィリーズ)が2本塁打となる55、56号を放ったことで、本塁打王争いで3本差をつけられた。

 この日、パドレスが本拠地・ブルワーズ戦で敗れたため、地区優勝のマジックは「2」。ドジャースが2連勝すれば、最短であす25日(同26日)にも4年連続となるチームの地区優勝が決まる。この試合で勝てば4連覇へ王手となる。

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