◆米大リーグ ダイヤモンドバックス0―8ドジャース(25日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャースが25日(日本時間26日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に勝って、3試合を残して4年連続となる地区優勝を決めた。大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)はともに加入から2年連続で地区優勝。

佐々木朗希投手(23)も苦しみながら加入1年目で初の歓喜を味わった。ドジャースは30日(同10月1日)に開幕するワイルドカードシリーズからポストシーズンがスタート。球団史上初となる2年連続ワールドシリーズ制覇を狙う戦いに挑む。

 ドジャースは、22年から4年連続の地区優勝。21年に106勝しながら地区2位だったが、13年以降の直近13年で12度目の地区優勝と、チームの黄金期を迎えている。13年連続のポストシーズン進出は、1995~2007年のヤンキースに並ぶ歴代2位の記録で、1991年から2005年まで14季(ストライキで公式戦途中打ち切りの94年を除く)で出場したブレーブスの最長記録にも王手をかけている。

 2016年からドジャースの指揮を執るデーブ・ロバーツ監督(53)は、就任10年目で9度目の地区優勝。全10年でポストシーズンに進出している。今季は開幕戦にベッツとフリーマンが不在。開幕後もグラスノー、スネル、佐々木ら頼りの先発陣が次々に離脱する厳しい状況に追い込まれた。

 そんな中でもロバーツ監督の采配でチームは低迷することはなかった。打線では大谷を中心にしてベッツ、フリーマン、スミス、T・ヘルナンデスら中堅とベテランの主力で軸を作りながら、開幕直後は成績のなかなか上がらなかった24歳外野手のパヘスを我慢強く起用すると、今では欠かすことのできない打者の1人にまで成長した。

32歳外野手のコンフォートは長らく打率1割台と低迷。様々な選択肢があった中で期待をかけ続けると、9月になってようやく状態を上げた。ベッツも状態が上向かず、7月下旬からは一時大谷と打順を入れ替えて、かつての定位置だった1番に戻すなど試行錯誤しながらきっかけを与えて終盤になって本来の勝負強い打撃が戻ってきた。

 投手陣の起用も、先発投手がピリッとしない時期も長く苦しんだが、ドライヤー、カスペリアス、ロブレスキら昨季まで目立った実績のない投手を積極的に起用。バンダ、ベシア、トライネンら昨季から信頼を置く投手をフル回転させ、今季から加入したスコット、イエーツらにも大きな期待をかけながら打たれても起用を続けてきた。

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