◆米大リーグ ダイヤモンドバックス0―8ドジャース(25日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)
ドジャースが25日(日本時間26日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に勝って、3試合を残して4年連続となる地区優勝を決めた。大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)はともに加入から2年連続で地区優勝。
オリックス時代の21年から3年連続優勝を経験し、ドジャース加入後も2年連続地区優勝。「1人5連覇」となった山本は、今季チーム内で大きく成長した1人だ。昨季は右肩の故障で約3か月間の離脱を強いられて7勝に終わったが、今季はチーム内で唯一先発ローテを守り抜いて2ケタ勝利もつかんだ。シーズン途中からロバーツ監督も自然に「エース」と呼ぶようになった。
2年目にして開幕投手を託された今季。すべてが順調だったわけではない。7月7日の敵地・ブルワーズ戦ではまさかの1回持たず4安打5失点でKO。5失点以上した試合も4度あった。だが、どんな状況に追い込まれても自分の進んできた道を信じ、強い信念を持って突き進んできたからこそ、何試合も続けて崩れることはなかった。
ポストシーズンでも先発の中心としてチームを支えていくことが期待される右腕。昨季のポストシーズンでも2勝2敗で迎えた地区シリーズ第5戦の本拠地・パドレス戦で5回2安打無失点の好投を見せ、ワールドシリーズ第2戦の本拠地・ヤンキース戦でも7回途中1安打1失点だった。
世界でたった一人だけ、日本シリーズ、ワールドシリーズ、プレミア12、オリンピック、WBCと「5冠」をすでに手にしている山本。今季も地区優勝だけでなく、2年連続ワールドシリーズ制覇を狙っている。