日本ハムの若林晃弘内野手が今季限りで現役引退を決断したことが26日、分かった。近日中に正式発表される。
巨人から移籍2年目、プロ8年目の今季は、開幕1軍こそ逃すも、4月10日に1軍昇格を果たし、7試合に出場し、打率1割4分3厘だった。5月2日に抹消されて以降は2軍調整が続き、ファームでは42試合に出場し、打率2割2分2厘、0本塁打、10打点だった。
左太もも裏肉離れなど度重なるけがに泣かされた移籍1年目の昨季は、初の1軍出場ゼロに終わった。昨オフは、「走りメインで体幹とか体の芯の部分を鍛えた」と、けがをしない体作りに重点を置き春季キャンプを迎えた。1軍にも帯同し、新庄監督の助言で本来は両打ちだが、「ミートしやすい」という左打席に一時専念するなど試行錯誤を重ねていた。指揮官からの期待も大きかったが、若手の台頭などもあり出場機会は限られていた。
巨人時代の19年には77試合、20年には76試合に出場。内外野を守れる貴重なスイッチヒッターとして、19、20年のリーグ連覇に貢献した。原監督からは、「日頃より努力家」と評された。21年には自己最多の96試合に出場し、打率2割3分9厘で5本塁打をマークした。2球団で多くの選手から慕われた「若さん」が8年間のプロ人生にピリオドを打つ。
◆若林 晃弘(わかばやし・あきひろ)1993年8月26日、東京・中野区生まれ。32歳。桐蔭学園から法大、JX―ENEOSを経て17年ドラフト6位で巨人に入団した。24年3月に郡とのトレードで日本ハムに移籍。180センチ、79キロ。右投両打。年俸1800万円。通算335試合、打率2割2分8厘、12本塁打、59打点、15盗塁。