◆JERA セ・リーグ 巨人5―2中日(1日・東京ドーム)

 巨人が中日を破りレギュラーシーズン最終戦を白星で飾った。引き分けを挟んで3連勝で、70勝69敗4分けの貯金1で終えた。

打線が初回に初登板初先発の中日・草加勝投手から中山礼都内野手と今季初出場で初スタメンの山瀬慎之助捕手の2点適時打などで一挙5得点。投げては調整登板の先発・山崎伊織から戸郷翔征、バルドナード、西舘勇陽らのリレーで快勝した。

 勝率5割で迎えたレギュラーシーズン最終戦。前日9月30日には田中将の日米通算200勝があり、この試合も快勝でCSへ弾みをつけるべく臨んだ。3年連続最終戦の先発となった山崎は2回2安打無失点。2番手・戸郷は3回3安打無失点。順位が決まっている中で調整登板となった両右腕は、短期決戦へ向けて互いにスコアボードに「0」を刻んだ。

 「CSへ向けていい流れでいけるように、短いイニングですけどしっかりと自分の中では調整をしていきたい」と臨んだ山崎は初回先頭・岡林の右前打をきっかけに2死二、三塁を招いたが、鵜飼をカットボールで右飛。2回は味谷に右前打を許したが、草加を空振り三振に斬った。戸郷も4、5回は得点圏に走者を背負ったが、いずれも得点を与えず。ともに要所を締める投球だった。

 打線はプロ初登板初先発だった相手先発・草加を初回から打ち崩した。

先頭・丸の右中間二塁打をきっかけに2死満塁とすると、中山が一塁強襲の右前2点適時打をマーク。「いい場面で回してくれたので気持ちでいきました。先制できてよかったです」。浦田の適時二塁打、山瀬のプロ初打点となる2点適時打とヤングGの3連続タイムリーでいきなり5点を奪った。

 今季は3位で、11日から2位・DeNAと敵地・横浜でCS第1ステージを戦う。リーグVを飾った昨季はDeNAに下克上を食らっており、今年は3位から下克上を果たしたいところだ。そんな中で若手の躍動も収穫となった。

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