◆プロボクシング ▽日本スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ&WBOアジアパシフィック同級王座決定戦10回戦 日本王者・豊嶋亮太―同級3位・安達陸虎(10月4日、東京・後楽園ホール)
日本スーパーウエルター級王者・豊嶋亮太(29)=帝拳=が4日、同級3位・安達陸虎(27)=大橋=を迎え初防衛戦に臨む。試合は、WBOアジアパシフィック同級王座も懸けられる。
豊嶋は今年4月、出田裕一(三迫)に4回TKO勝ちして王座獲得。日本王座2階級制覇を達成した。ウエルター級では、日本・東洋太平洋・WBOアジアパシフィックの3本のベルトを獲得。5本目のベルトも懸かった一戦へ「今まで何回もチャンピオンになっているが、位を1つ取るということはボクサー人生において重要。今回は、WBOアジアパシフィック王座も懸かっているので、世界ランカーになれる千載一遇のチャンス。世界へのチャレンジャーとして臨める試合にできたら」と意気込んだ。
23年1月、WBOアジアパシフィック・ウエルター級タイトルマッチで佐々木尽(24)=八王子中屋=に1回TKO負けを喫し、王座から陥落した。今年6月、その佐々木がWBO世界同級タイトルマッチでブライアン・ノーマン(米国)に5回KO負けした試合を見て「その日は少し寝れなくなりました」という。「どうしたらいいのか、何が自分に必要なのかっていうのを考えた。今できることは、本当に自分の強みをちゃんと伸ばすことに集中した方がいいなと思った。
計量後は、機動戦士ガンダムのTシャツを着て取材に応じた。「アムロ・レイじゃないですけど、ちょっと“ニュータイプ豊嶋”でいきたい。しっかり戦いの中で『読み』で勝って、相手より攻撃ができるっていうところを見せたい。読みだったりが上に行くには絶対必要。攻めの鋭い嗅覚ですよね。そういう意味でも、また一段違った、ニュータイプなところ見せられたらいいなと思ってます」と笑顔で話した。
対する安達はタイトル初挑戦。3月に同級8回戦で神風藍(RK蒲田)と引き分けて以来のリングとなる。
コンディションについて「最近では過去イチ」と大橋ジム定番コメントでアピール。プロデビューから11年目。21年に井岡弘樹ジムから大橋ジムに移籍し、チャンスをつかんだ。「本当に長かった。
戦績は豊嶋が21勝(12KO)3敗1分け、安達が19勝(14KO)4敗1分け。