巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が「ミスター・オクトーバー」になる。チームはレギュラーシーズンを終え、ここからは下克上日本一を目指す旅路が始まる。

3日は休養に充てた助っ人は「プレーオフに進出するためにまずはやってきたので、これからもチームに貢献できるように」とさらなる活躍を誓った。

 今季は123試合に出場して打率2割6分7厘、17本塁打、51打点。本塁打と打点はいずれもチームトップの成績で打線をけん引した。6、7月は配球などに苦しんだが、夏場から復調。後半戦は打率3割6厘、9本塁打、24打点と日本の野球に適応した。好調の要因について「打てる球を打つことにフォーカスできている」と自己分析する。

 短期決戦の重みも知る。米マイナー時代にプレーオフを経験していると明かし、「シーズン以上に1試合が重く、1点がもたらす勢いも変わるので、より集中して臨みたい」とイメージを膨らませた。

 巨人が前回日本一になった12年のポストシーズンでは助っ人のボウカーが活躍。中日とのCS最終ステージで打率5割をマークすると、日本ハムとの日本シリーズ第1戦は3ランを含む5打点、第5戦は先制2ランと日本一の立役者になった。下克上に助っ人砲の活躍は不可欠。状態を上げているキャベッジが歓喜の秋の主役になる。

(宮内 孝太)

編集部おすすめ