元小結・阿武咲の打越奎也(うてつ・ふみや)さんが4日、東京・両国国技館で開催された元大関・貴景勝の湊川親方の断髪式に出席。はさみを入れると、親方の肩に手を置いて言葉をかけた。

土俵上では涙を見せなかったが「いろいろ考えたが『ありがとう』という言葉しか出てこなかった」と、花道で大粒の涙を流しながら語った。

 同級生で学生時代から数々の激闘を繰り広げてきたライバルへ「本当に同じ時代に生まれて良かった。貴景勝の存在があっての自分の相撲人生だった」と感謝を口にした。

 現在は馬油などを扱うスキンケア用品会社に勤務する打越さんは、今後へ向けて「お互いにいつまでもライバル。自分もこの世界で成功したい。親方も相撲界を引っ張る人材を育てる。お互い刺激しあっていきたい」と力強く話した。

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