◆第1回アイルランドトロフィー・G2(10月12日、東京競馬場・芝1800メートル=1着馬にエリザベス女王杯の優先出走権)=10月6日、栗東トレセン

 重賞2勝目を狙うサフィラ(牝4歳、栗東・池添学厩舎、父ハーツクライ)は、輸送で馬体重が減りやすい体質と3日間開催の変則的な日程を踏まえ、月曜追いを行った。

 坂路を単走し、55秒0―12秒0。

馬なりながら力強いフットワークでチップを蹴り上げ、勾配を駆け上がった。池添調教師は「輸送、日程のこともありますし、(先週の)水曜の動きを見て、これ以上直前にやる必要はないということで、今日追い切りました」と説明。「重い馬場でもしまい重点でしっかり走れていたし、良かったと思います」とうなずいた。

 前走のヴィクトリアマイルは13着。厳しい展開に加え、輸送減りが響いた。重賞初制覇を飾った2走前の阪神牝馬S時と比べて10キロ減。同じく東京輸送の今回も、自分のパフォーマンスを発揮できる馬体の維持がカギになる。「前走は思ったよりも減ってしまった。(放牧先の)ノーザンファームしがらきでは490キロくらい。若干重たさがあったので早めに入厩させて、やるごとに絞れてきました。今回は出発してから、10キロ以内(の減り)で出られれば」とトレーナーは見通しを語る。

 晩成型といわれるハーツクライ産駒らしく、まだまだ成長途上だ。

「筋肉量が増えて、トモ(後肢)に幅が出てきた。体つきが変わってきた」とトレーナーは目を細める。「ここまで心配はない。あとは輸送をクリアしてくれれば」。課題を克服し、万全の状態で2つ目のタイトルをつかみにいく。

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