第42回マイルチャンピオンシップ・G1は、11月23日、京都競馬場の芝1600メートルで行われる。

 好メンバーがそろったが、春の安田記念を完勝したジャンタルマンタル(牡4歳、栗東・高野友和厩舎、父パレスマリス)が最有力。

前走の富士Sは勝ち馬との斤量差が2キロあって2着に敗れたが、あくまでも前哨戦の仕上げだったことも事実。ひと叩きして青写真通りの出走となるここで春秋マイルG1勝利を。

 昨年の勝ち馬であるソウルラッシュ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ルーラーシップ)は、今年のドバイ・ターフで難敵ロマンチックウォリアーを撃破した。安田記念、富士Sは3着だったが、得意の京都コースなら逆転の目はある。

 アスコリピチェーノ(牝4歳、美浦・黒岩陽一厩舎、父ダイワメジャー)はヴィクトリアマイルの勝ち馬。夏はジャックルマロワ賞に遠征したが、6着でも内容そのものは悪くなかった。滞在している栗東での動きも良く、ダイワメジャー産駒なら今の京都の馬場も合いそうだ。

 ガイアフォース(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父キタサンブラック)は2キロ差を生かして富士ステークスを勝利。22年9月のセントライト記念以来の重賞2勝目だった。先行策で結果を出し、脚質に幅が出た。安田記念2着の実績馬で、中間の動きも本格化を感じさせる。

 レーベンスティール(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父リアルスティール)は毎日王冠を制しての参戦。

むらのあるタイプでつかみどころがないが、重賞4勝の地力は脅威。2走前のしらさぎステークスは体調面がひと息だったもので、マイル適性がないと判断するのは早計だ。

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