レッドソックス・吉田正尚外野手(32)が3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表30人の最後の1枠に選出された。1月26日までに29人が発表されていたが、「ラストサムライ」が加わり、出場全30選手が出そろった。

吉田は「この度、日本代表に選出いただき、心から光栄に思います。この最高のチーム、そして最高のスタッフ・選手と共に戦える喜びをしっかりと噛み締め、侍ジャパンの勝利のために自分の役割を全うしたいと思います。再び皆さんと最高の瞬間を分かち合えるよう、覚悟を持って戦ってきます」と、NPBエンタープライズを通してコメントした。

 侍ジャパンをよみがえらせたミラクル弾の再現に期待だ。2023年の前回大会では準決勝・メキシコ戦に「4番・左翼」でスタメン出場すると、0―3の7回に同点3ラン。劣勢だったチームに勢いをもたらし、1点を追う9回にも無死二塁から四球を選び、村上の逆転サヨナラ打につなげた。大会途中から不振の村上に代わって4番に座り、侍ジャパンを救った。

 24年シーズン終了後には右肩を手術。なかなか状態が上向かずに昨季は55試合の出場に終わった。指名打者には大谷が入る見込みで、出場するには守備につく必要があるが、昨年12月には「日の丸を背負って戦うことはなかなか経験できないですし、素晴らしいことなので、その一員に加われるように、シーズンに向けて準備することは変わらないと思います」と前向きな姿勢を示していた。

 メジャー組は大谷、山本(ともにドジャース)、菊池(エンゼルス)、松井(パドレス)、鈴木(カブス)、岡本(ブルージェイズ)、村上(ホワイトソックス)に加え、現時点でFAの菅野もメンバーに名を連ねており、これで史上最多の9人のメジャーリーガーがWBCの侍ジャパン入りとなる。

 外野には鈴木、近藤(日本ハム)、周東(ソフトバンク)、森下(阪神)が名を連ねる。

場合によっては佐藤輝(阪神)も外野に回る可能性があり、激しいレギュラー争いが待っている。だが、23年WBCに加え、メジャーでポストシーズンも経験した勝負強さは折り紙付き。大舞台に強いクラッチヒッターが再び侍ジャパンを救う。

 ◆吉田 正尚(よしだ・まさたか)1993年7月15日、福井県生まれ。32歳。敦賀気比から青学大を経て、2015年ドラフト1位でオリックス入団。20、21年に首位打者。NPB通算762試合で打率3割2分7厘、133本塁打、467打点。22年12月にポスティングシステムでRソックスと5年総額9000万ドル(約124億円=契約時のレート)で大型契約。MLB通算303試合で打率2割8分2厘、29本塁打、154打点。19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCで日本代表。173センチ、85キロ。

右投左打。

 ◆WBC日本代表メンバー

【投手=15】

松井 裕樹(パドレス)

宮城 大弥(オリックス)

伊藤 大海(日本ハム)

大   勢(巨人)

大谷 翔平(ドジャース)

菊池 雄星(エンゼルス)

山本 由伸(ドジャース)

菅野 智之(オリオールズFA)

種市 篤暉(ロッテ)

高橋 宏斗(中日)

曽谷 龍平(オリックス)

北山 亘基(日本ハム)

平良 海馬(西武)

松本 裕樹(ソフトバンク)

石井 大智(阪神)

【捕手=3】

若月 健矢(オリックス)

坂本誠志郎(阪神)

中村 悠平(ヤクルト)

【内野手=7】

牧  秀悟(DeNA)

小園 海斗(広島)

牧原 大成(ソフトバンク)

源田 壮亮(西武)

佐藤 輝明(阪神)

岡本 和真(ブルージェイズ)

村上 宗隆(ホワイトソックス)

【外野手=5】

近藤 健介(ソフトバンク)

周東 佑京(ソフトバンク)

森下 翔太(阪神)

鈴木 誠也(カブス)

吉田 正尚(レッドソックス)

 ◆過去のWBCで侍ジャパン入りしたメジャーリーガー

▽第1回(06年)=2人

大塚晶則(レンジャーズ)

イチローマリナーズ

▽第2回(09年)=5人

松坂大輔(レッドソックス)

岩村明憲(レイズ)

福留孝介(カブス)

城島健司(マリナーズ)

イチロー(マリナーズ)

▽第3回(13年)=0人

▽第4回(17年)=1人

青木宣親アストロズ

▽第5回(23年)=4人

大谷翔平(エンゼルス)

ダルビッシュ有(パドレス)

吉田正尚(レッドソックス)

ヌートバー(カージナルス)

鈴木誠也(カブス)は大会直前に辞退

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