◆WBC 1次ラウンドC組 日本―オーストラリア(8日・東京ドーム)

 2連勝発進した侍ジャパンのWBC1次ラウンド第3戦のオーストラリア戦(東京ドーム)は、勝てば1次ラウンド1位通過が決まる一戦となる。打線はドジャース大谷翔平投手(31)が2試合連続本塁打を放つなど、台湾、韓国というアジアのライバル相手に2戦21得点と打線が好調。

先発のマウンドにはロッキーズ・菅野智之投手(36)が上がる。

 この日の試合は、「天覧試合」。天皇陛下が東京ドームに来場して観戦される予定だ。プロが出場した試合では、1966年11月6日の日米野球、全日本―ドジャース戦(後楽園)以来、60年ぶりの天覧試合。日本球界にとって特別な意味を持つ一戦となる。

 「天覧試合」として球界に語り継がれるのは、1959年6月25日の巨人―阪神戦(後楽園)。昭和天皇を迎えたプロ野球初の天覧試合だった。同試合では、長嶋茂雄が同点の9回にサヨナラ弾を放つなど2本塁打。数ある”ミスター伝説”の中でも、天覧試合でのサヨナラ本塁打は、今も語り継がれる一発だ。

 令和の天覧試合で主役になるのは誰か―。もちろん、一番最初に名前が挙がるのは、大谷だろう。台湾、韓国戦で2試合連続本塁打を放つなど、今大会ここまで6打数5安打の打率8割3分3厘で2本塁打、6打点。

8打席で7度出塁して凡退は1度しかなく、絶好調モードだ。3試合連続本塁打となれば、WBCの日本人では17年の中田翔以来。大谷は長嶋さんが亡くなった昨年6月3日(現地時間2日)に本塁打を放ち「実際にお会いしてみて、素晴らしい人でしたし、会話をしていても、やっぱりすごく野球に対する愛情が深い方なのかなという印象を受けた。非常に残念なニュースでしたけど、その情熱を現役の僕らが次の世代につないでいければいいんじゃないかなと思っています」と長嶋さんへの思いを口にしていた。

 ミスターが君臨した巨人の「4番・三塁」を受け継いだブルージェイズ・岡本和真内野手(29)への期待も高まる。今季からは海を渡ってメジャーリーグでプレーするが、東京ドームは昨季までのホーム。特別な思いもあるだろう。さらにカブス鈴木誠也外野手(31)は前日7日の台湾戦で2打席連続弾。勢いに乗ればかつて”神ってる”という流行語を生んだほど誰にも止められない活躍を見せる。打線の中心「4番」に座るレッドソックス・吉田正尚外野手(32)も台湾戦で本塁打を放つなど調子は上向いている。

 プロスポーツの舞台では、大舞台でより力を発揮する選手を「スター性」という言葉で表することがしばしばある。長嶋さんも天覧試合までの27試合では本塁打はわずか1本だったというが、大一番で2発を放った。

天覧試合で主役になる”令和のミスター”の行方に注目だ。

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