第74回阪神大賞典・G2(3月22日、阪神競馬場・芝3000メートル=1着馬に天皇賞・春の優先出走権)に出走するアドマイヤテラ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父レイデオロ)は阪神大賞典8勝を挙げる武豊騎手とのコンビで反撃する。25年目黒記念に続く重賞2勝目をつかむことができるのか。

同馬を6つのポイントからチェックする。

【戦歴】

 昨年の有馬記念11着以来となる3か月ぶりのレース。ジャパンCでスタート直後に落馬。その影響もあったか、有馬記念では動き切れなかったが、目黒記念を勝ったように本来の能力は上のはず。

【鞍上】

 武豊騎手は阪神大賞典で他を圧倒する8勝。「強い馬に乗っているからね」と名馬たちとの記憶を思い出しつつ、こう冷静に分析した。「1分のレースと3分のレースでは全然違うからね、ペースが。長距離になればなるほど、(ペースの)幅が広くなる。その中で色々と動けるチャンスがあるからね」。正確無比な体内時計と豊富な経験を生かした手綱さばきで、多くの勝利を積み重ねてきた。

 

【調教師】

 友道調教師は阪神大賞典で最多タイ3勝を挙げる。4勝目を挙げれば、歴代単独最多の勝利数となる。

これまで2008年アドマイヤジュピタから16年シュヴァルグラン、20年ユーキャンスマイルでV。【3・2・0・3】で勝率37・5%、連対率62・5%となっている。

 3000メートル以上の平地重賞は現役最多の8勝(2位は須貝尚介調教師、堀宣行調教師の5勝)。阪神大賞典の他に天皇賞・春を08年アドマイヤジュピタ、21年ワールドプレミアで2勝。ダイヤモンドSを19年ユーキャンスマイル、26年スティンガーグラスで2勝。19年の菊花賞をワールドプレミアで勝っている。

【仕上がり】

 12日、栗東トレセンのCWコースで1週前追い切りを消化した。ダノンフィーゴ(4歳オープン)、トップオブザライン(3歳1勝クラス)を大きく追走。一杯に追われ、前者に9馬身、後者に7馬身半先着し、6ハロン77秒8―11秒9の猛時計をマークした。友道調教師は「1週前なのでしっかりやりました。最後はしっかり追って、長めから。特に変わりはないですよ」「数字的にも、体は変わりないですよ」と順調な調整ぶりにうなずいた。

 22日には、DPコースをサッと単走で流した。最後まで馬なりだったが、首を使ったフォームからは力感が伝わり、仕上がりのよさを感じさせた。友道調教師は「動きはよかった。太め感はないと思います。スタミナはある。好位からうまく運べれば」と好感触だった。

【舞台適性】

 24年の菊花賞で3着に入っているように、長距離やスタミナには不安はない。

 武豊騎手も、アドマイヤテラに高い資質は感じている。昨春の大阪―ハンブルクCを勝った後。「カドラン賞やな」とフランスの芝4000メートルで行われるマラソンG1の名前を挙げた。「いや、本当に行きたいぐらい。(それぐらいのスタミナが)ありそうやね」。

昨春の目黒記念V以来のコンタクトで距離延長。復活へ導く手応えはある。

【枠順】

1枠1番

 天皇賞・春(5月3日、京都競馬場・芝3200メートル)を見据えた始動戦で好発進を決めるか。

※本記事は馬トクサイト、スポーツ報知紙面に掲載した記事をまとめたものです。

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