未来を悲観しながらも、自分の努力には期待を寄せる。そんな一見矛盾した感覚が、いまの大学生の間に広がっている。

就職活動の早期化と社会の不透明感が重なる中で、彼らはどのように将来を見据えているのか。株式会社学情の調査から、その実像が浮かび上がる。

 調査では、「努力すれば報われる社会だと思う」と回答した学生が過半数に達した。一方で、「10年後の日本社会は悪くなる」との回答も過半数を占める。社会全体の見通しには厳しさがあるものの、自らの選択や行動によって道を切り開こうとする意識がうかがえる。調査は2026年3月13日から4月6日にかけて、就職サイト来訪者576人を対象にWebで実施された。

 自由記述には、不安の具体像がにじむ。「どんな仕事を選べばよいのか分からない」、「就職できるかだけでなく、その先のキャリアが見えない」といった声が並び、就職そのものよりも、その後の人生設計に対する戸惑いが目立つ。個人の進路選択に関する迷いが、不安の中心となっている様子がうかがえる。

 その一方で、「将来のために努力したい」「自分の進みたい方向を見つけたい」といった前向きな意見も多い。見通しが定まらない状況だからこそ、自分自身の軸を見出そうとする姿勢が強まっていると考えられる。

 社会への慎重な見方と、自身の可能性への期待。

その両方を抱えながら、学生たちは将来を模索している。不確かな時代の中で現実を直視しつつ、自分なりの選択を積み重ねようとする姿が浮かび上がる。

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