連絡は頻繁でも、関係のかたちは一様ではない。母親との距離感が変化するなかで、Z世代の親子関係は従来のイメージとは異なる輪郭を見せている。

僕と私と株式会社の調査(2026年3月、18~27歳の500人が対象)は、その実態を具体的な数値で示した。

 母親をどのような存在と捉えているかでは、支えてくれる存在が30.4%で最多となり、家族として普通の存在20.2%、親として尊敬する存在20.0%が続いた。一方、女性・母親別居層では友達のような存在が25.5%と全体の14.8%を大きく上回り、距離が関係性の質に影響する傾向がうかがえる。

 コミュニケーション頻度は高い。週1回以上連絡を取る人は77.0%に達し、ほぼ毎日と答えた人も54.4%と半数を超えた。ただし別居男性では頻度が下がり、月に数回が30.7%、それ未満も25.7%を占めるなど、性別や居住形態による差が見られる。

 相談内容は生活に関することが42.6%で最多となり、健康やメンタル35.2%、進路やキャリア35.0%と続く。幅広いテーマで母親が相談相手となっている一方、男性の約4割は相談しないと回答しており、関係性の深さにもばらつきがある。

 関係の変化にも特徴がある。子どもの頃と比べて仲が良くなったと答えた人は約4割で、変わらない48.0%と合わせると約9割が関係を維持または改善している。特に別居している層で改善の割合が高く、物理的な距離が心理的な再評価につながっている可能性がある。

 連絡手段としてはLINEが57.4%で主流を占める一方、SNSでつながっていないとする回答も26.6%あった。

密な連絡と多様な距離感が共存する母子関係が浮かび上がる。

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