◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 最終日(24日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C)

 プロ2年目の入谷響(加賀電子)が1年ぶり2勝目を挙げた。単独首位で出て4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算9アンダー。

アマチュア時代の2022年大会でツアー初出場し、予選落ちした因縁の地で逃げ切った。3日間短縮競技のため、賞金加算は1350万円。昨年8月のCATレディースで最終日の大失速でV逸した悪夢を払拭した。

 入谷の母・綾子さんはこの日早朝に愛知から新幹線で駆けつけ、歓喜の瞬間を見届けた。18番グリーン脇でハグし「大泣きしてましたね。もらい泣きしちゃった。うれしいですね」と感無量。表彰式で写真撮影をする娘を見つめ「言葉が出ないです。去年のニチレイレディスより落ち着いてきて、焦りがなくなった。すごく成長したと思います」と笑みを浮かべた。

 大会前の月曜日だった18日朝。綾子さんは愛知県の実家で手料理を作り、送り出した。

入谷は大好物の目玉焼きを4個たいらげた後、油揚げにひき肉とうずらの卵を入れて煮込んだ「巾着たまご」を3個食べて栄養をチャージした。母は「しっかり食べて、優勝してくれてうれしい」と喜びをにじませた。

 まな娘の素顔について「表現がツンデレなんです。ある時、マスコットキャラクターのキーホルダーを無表情で『あげる…』と渡してきたりする。うれしいですよね」。最近は飛行機で大会に向かう際、空港に見送りに行くと「行ってきます」のハグを毎回してくれるようになったという。「去年はなかった。恥ずかしがって嫌だったのかな。今年は『マミー、ありがとね』っていう気持ちが伝わってくる」。家族思いの一面を明かした。

 全試合に同行している入谷の父・勝則さんは「ここは難しいコースで、ドライバーが曲がる子なので、よく耐えたと思う」とたたえた。同コースでプロデビュー戦に臨んだ22年大会ではキャディーを務めたが、悔しい予選落ち。

「ズタボロだった。18番は初日は池ポチャ、2日目は左バンカーだった。4年たって成長したなと思う」と感慨深げに語った。

 プロ1年目から2年連続で優勝を重ねている。勝則さんは「コツコツとやってほしい。トップ10に常に顔を出せるような形でやれればチャンスは巡ってくる。そんな選手になってほしい」と大きな期待を寄せた。(星野 浩司)

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