◆第93回日本ダービー・G1(5月31日、東京競馬場・芝2400メートル)

 ベテラン・中野達哉記者が「超ブル診断」ステップレース編で日本ダービー前哨戦3鞍を分析した。

 【皐月賞=レース評価A】ロブチェンの勝ち時計はレコード。

並びが固まって400メートル通過からの2ハロンが12秒2、12秒1と収まったことで“行った行った”に。ただ、2着馬との枠の内外が逆だったなら展開も結果も違っていたかもしれない。

 0秒5差だった7着馬の時計が25年の優勝時計と同じ。走破時計に関しては馬場の影響が大きいか。同日に同じ芝2000メートルで行われる古馬2勝クラスとのタイム差を比較すると、これまでと大差はないことがわかる。皐月賞が良馬場で行われた13年から昨年までの9度と比較すると、今年の0秒9差は平均的(すべて皐月賞が速く、0秒7~2秒2差で、1秒0未満は今回を含めて3度)。“レコード=強い”と結びつける必要性はない。

 ただ、その勝ち方は2冠目につながる。皐月賞での逃げ切りは18年ぶり。さかのぼると、08年キャプテントゥーレは2冠目には向かわず、2角手前で先手を奪った07年ヴィクトリーはダービーで9着に終わっているが、97年サニーブライアン(2角手前で一度他馬に先頭を奪われている)、92年ミホノブルボン、81年カツトップエース、75年カブラヤオーと、古くは皐月賞の逃げ切りは明確な力の証明となっていた。かつての2冠達成はいずれもダービーでも逃走だったが、ロブチェンと松山の選ぶ戦法はいかに。

【該当レースから出走予定の各馬評価】

ロブチェン     G

リアライズシリウス A

ライヒスアドラー  A

アスクエジンバラ  A

フォルテアンジェロ A

グリーンエナジー  A

マテンロウゲイル  B

バステール     B

パントルナイーフ  B

アルトラムス    C

 【青葉賞=レース評価A】ゴーイントゥスカイの勝ち時計2分23秒0は、過去のダービーの優勝馬の時計と比較しても上回るのは19年ロジャーバローズ、21年シャフリヤール、22年ドウデュースの3度のみ。

同じ時計でトライアルを駆けたオーソリティは本番には使えなかったが、翌年のジャパンCでコントレイルの2着となった。

 青葉賞組は【0・6・6・70】と厚い壁に阻まれ続けているが、6頭いる2着からはシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、フェノーメノとその後のG1で複数勝利を挙げた馬も。G1を勝てるだけの時計でトライアルを駆けたゴーイントゥスカイが歴史を塗り替える可能性はある。

【該当レースから出走予定の各馬評価】

ゴーイントゥスカイ A

ケントン      C

 【京都新聞杯=レース評価A】過去10年で京都で行われた8度で、1000メートル通過が58秒台だったのは3度目。18年(58秒5)は中盤が緩んでレースの上がりが34秒6と切れも求められ、番手のステイフーリッシュがV。20年(58秒3)は直線で中団からディープボンドが差し切った。

 今年は58秒7だったが、3ハロン目からゴールまで1ハロン11秒7~12秒1と緩むことなく終始。無傷の3連勝で重賞初制覇を決めたコンジェスタスは坂の下りで外からスパートし、初コースにも対応。内外離れての叩き合いでベレシートに競り勝った。その2着馬は皐月賞上位馬と共同通信杯で接戦。無敗での頂点が視界に入る内容だった。

【該当レースから出走予定の各馬評価】

コンジェスタス   A

エムズビギン    B

カフジエメンタール C

※評価は上位順にレースはA~C、馬別はG~Cとなります。

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