◆陸上 関東学生対校選手権 第3日(23日、栃木・カンセキスタジアムとちぎ)

 男子2部3000メートル障害予選3組で、駒大ルーキーの岸本莞爾(かんじ)が9分6秒30の4着で24日の決勝に進んだ。序盤から先頭で集団を引っ張るなど積極的にレースを進め「ちょっとギリギリになってしまいましたが、決勝も頑張ります。

サンショーは高校からやっている種目なので、そこは大事にしつつ、5000メートル、1万メートルでも結果を出していきたい」と言葉に力を込めた。

 山岳を駆け抜ける「スカイランニング」で日本代表経験がある、異例の経歴を持つ岸本。「世界で活躍されているOBの方々、部員の先輩。高いところを目指している人がいるって、そこを目指しても目指さなくても、自分にとって良い」と今年4月に駒大に進学した。練習のボリュームは増え、まだ慣れないことも多いが「苦しい部分もありますけど、自分のため。監督にも自分の意向を伝えながら、相談しながらやっていきます」と話す。

 「スカイランニング」というと箱根駅伝でも山上りの5区や山下り6区を想像するが「よく言われるんですけど、僕自身が特に上りが得意とかそういうわけではない」と苦笑い。「箱根駅伝を走りたいですけど、走れるとしたらその区間で精いっぱい頑張りたいです」とチームのために全力を尽くす覚悟だ。

 身長182センチの大型ルーキーで、3000メートル障害の障害は「速くなるためというより、かけるより得意だから」と足をかけずになめらかに跳ぶ。「莞爾」の名前の由来は「古い日本語で『にっこり笑う』という意味があります。大好きです」。伝統校でチームの主力になるため、まずは関東インカレからインパクトを残す。

 関東インカレは1919年に第1回大会が行われ、今年が第105回。1920年に始まり、今年1月に第102回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催。各校各種目に3人以内が出場できる。1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

 関東の学生長距離ランナーにとって、関東インカレは箱根駅伝に次ぐビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を飾った青学大、同2位の国学院大、同6位の駒大など駅伝をメインに強化している大学は2部に属する。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。

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