将棋の伊藤匠叡王=王座=に斎藤慎太郎八段将棋が挑む第11期叡王戦五番勝負第4局が23日、大阪・泉佐野市の「犬鳴山温泉 み奈美亭」で指され、155手で先手・斎藤が勝利。シリーズ2連敗から2連勝とし、2018年の王座以来通算2期目のタイトルへ「あと1勝」とした。

 斎藤が71手目で八段の金を寄り、次いで後手・伊藤も二段の金を寄る。ここで立会人の井上慶太九段が「まさか千日手じゃないでしょうね」と話したところ、さらに斎藤が45分の考慮の末、同じ金を寄った。斎藤は「割と早々に駒繰りが甘くて、途中から『千日手になればいいな』というくらい先手番としてはつらい将棋でした」と振り返った。

 しかし「どうやったら千日手になるのか分からないので、むしろ打開しにいきました」と前を向いたことが奏功。お互いに持ち時間を使い切り、一分将棋で粘り続けて勝機を得た。「第5局につなげることができて良かったと思うんですけど、内容的にまだまだ改善しないと」と31日の最終局(千葉・柏市「柏の葉カンファレンスセンター」)へと気持ちを切り替えていた。

 敗れた伊藤は「中盤から終盤にかけて、うまく指せていない将棋が続いている。改善して臨まないと」と3連覇へと気持ちを引き締め直していた。

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