卓球 アジア選手権国内選考会 第1日(26日、埼玉・所沢市民体育館)

 女子グループリーグが行われ、C組は平野美宇(木下グループ)は第1試合の竹谷美涼(大阪・香ケ丘リベルテ高)を3―0で退けたが、第2試合の木原美悠(トップ名古屋)には0―3で敗れ、1勝1敗で27日の決勝トーナメントには進めなかった。「木原選手との試合は最後の決めきる1本がまとまらなかった。

悔しさはあるけど、挑戦できたのはいいことだと思えました」と納得した表情。ファンの声援にはうれしそうに応えた。

 高校生の竹谷との第1試合は、4月上旬のコンテンダー・太原で8強入りして以来、約1か月半ぶりの実戦で第1ゲーム(G)は硬さもあったが、4―7から逆転し11―9で先取。第2G以降は持ち前の速いバックのラリーで立て直し、11―6、11―2でストレート勝ちした。第2試合の気心知れた木原には第1Gで9―7で一時勝ち越すも逆転で取られ、最後まで流れを取り戻せなかった。

 昨年5月の世界卓球個人戦では2回戦敗退し、過呼吸で倒れるなど心身ともに限界状態。そこから卓球以外の挑戦や中国の超級リーグにも参戦するなど、焦らず、回復に努めた。この日、卓球と正面から向き合って相手と戦える状態まで戻してきた。「今回、試合にチャレンジしたのはいいことかな。目の前の試合を1試合ずつ目標を決めてやっていきたいです」と一歩を踏み出し、前向きに話した。

 卓球以外の刺激も大切にする中で、この1か月半の期間に教習所にも通い、自分磨きに励んだ。もちろん今回は選外となったが、仲間が出場した世界卓球団体戦も「結構見ていましたよ」と応援していたという。

24年大会決勝では平野が中国の当時世界ランク2位・王芸迪を3―0で破ったが、2勝3敗で日本は敗れており、今回も日本は2―3で惜敗した。

 平野は「日本選手も強かったけど、いや、でも孫穎莎選手のレベルの高さにびっくり。1位になるべくして1位だなと」と脱帽した。同学年のライバルの衝撃的な強さに少し落ち込んだが、23年6月にWTTコンテンダー・ザグレブで当時も世界ランク1位の孫を倒している自身の活躍を思いだし「いや、ちょっと待て。私、1回勝っているな? 」。Youtubeで動画を探して見返し「いや、私も強いやん? って自己満足していました」と冗談をまじえつつも、刺激をもらった様子だった。

 今後は、6月9日開幕のWTTコンテンダー・ザグレブ(クロアチア)などに出場する予定。長い間、ショートヘアだったが「髪も今、伸ばしているところなんです」と“イメチェン”し、新たな一歩を踏み出した平野。次なる戦いへ、表情を引き締めて会場を後にした。

 ◆選考会方式 出場選手を8組に分けた総当たりのグループリーグを行い、各組成績トップの計8人が27日の決勝トーナメントに進出する。優勝者が10月のアジア選手権(ウズベキスタン)の出場権を獲得。男女シングルスは最大5人で全日本選手権優勝者の男子・松島輝空、女子・張本美和は既に決まっている。

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